第24回:有限会社伊藤材木店

神戸の材木屋さん
 
24回:有限会社伊藤材木店
 
 
こんにちは牧牛ぼくぎゅうです。
 
さて、今回の訪問先は神戸市兵庫区松原通5丁目の(有)伊藤材木店さんです。阪神高速道路3号神戸線柳原出口から少し西に進み、海側に左折した大きな通りに面しています。近所には交通機動隊があります。取材日は平成26年10月22日水曜日の午前中、午後からは長田区の苅藻浜で神戸木材市売(協)の秋季特別市が開かれました。インタビューに応じて下さったのは社長の伊藤成幸さんです。
 
(有)伊藤材木店
 
 
 
伊藤社長とのインタビューの前に牧牛の木製カバンを見て奥様の由紀子さんから「ユニークな良いカバンですね、どこで買われたの?」と声がかかりました。「コーチです」と答えたら「アメリカ製?」。「いいえ、高知県馬路村、簗瀬(やなせ)の杉です。薄くスライスした杉のツキ板6枚程度貼ったものです」と牧牛。高知とCOACHの発音は同じですからね。その「コーチ」から次の話題が始まりました。
 
 
 
お二人は数年前、世界遺産の屋久島に旅行されました。365日の内360日雨が降ると言われる屋久島、しかしその日は快晴。経験された方も多いでしょうが、縄文杉等を見るには延々数時間の山登りが必要です。登山を決行したお二人は念願の屋久杉にたどり着きました。壮大な屋久杉をみて「これが屋久杉か、涙が出るほど感動しました。もっともっと日本の美林を見たいと思いました」と由紀子夫人。話はこれからが本題です。屋久杉に感動したお二人は日本三大美林[屋久杉・秋田杉・簗瀬杉]の存在を知り、「秋田は遠い、簗瀬の杉。高知県なら行ける」となったそうです。一泊旅行は馬路村泊、トロッコにも乗りました。「馬路村のユズ風呂は最高です。100個以上のユズがお風呂に浮かんでいるんですよ」。平成19年のことです。高知県馬路村製の木製カバンが引き金となったお話でした。由紀子奥さんは明るくてとても感じの良い女性です。
 
由紀子夫人
 
伊藤社長の登場です。伊藤さんとは6月末、神戸木協のゴルフコンペでご一緒しました。その時が初対面です。彼のハンデは22。ティーショットは正確、アイアンも切れる、ショートゲームも上手くプレーも速い。なんでこんな上手な人が22なの?と正直、不思議でした。6ホール終わって2オーバー、矢張りすごい。しかし牧牛がかけた「このままいけば30台ですね」の一言からおかしくなりました。前半はそれでも43、後半はハンデ22のゴルフでした。「あなたの一言が応えた」とは後日談。別にプレッシャーをかけたわけではないのですが、ゴルフはメンタルなスポーツですね。その日に伊藤材木店さんが次の「神戸の材木屋さん」の取材先に決まりました。
 

伊藤社長

 
前置きが長くなりました。
 
「消費増税の影響は如何ですか?」「もうかって、もうかって、しゃーない。こんなええ商売はない」と伊藤社長。冗談とも本気ともとれる発言です。とにかく伊藤社長は饒舌で冗談の多い愉快な人物ですからその真意を伺いました。「高校出て46年、こんな私でも飯が食えるのだから材木屋という商売はありがたい。それに定年がない」謙遜の混じったコメントでした。
 
 
 
伊藤材木店は昭和20年、職業軍人(少尉)だった父上(伊藤重雄氏)が創業されました。現社長の成幸さんは昭和24年11月生まれ、7人兄弟の3番目。牧牛と同学年です。神戸の木材業界には伊藤社長と同学年の方が大勢活躍されています。県木連会長の松野さん、木協事務長の田邊さん、岸野さんにゴルフの達人岡本さんと久保さん、枚挙に暇がありません。このホームページにまだ登場していないのは岸野修平さんぐらいです。
 
 
 
良い時に商売ができたがこれからが大変。小売りも減り問屋も2社になった。川下に下りていく商売しかみんな考えていない。なんとか浮いているが水面下では足をバタバタさせている。若い子は大変だがいい状態にして残してあげたい。
 
住林やセキスイの自社ビルを見た。立派なものや。だがその協力店がもがいている、おかしな話や。我々材木屋に関係のない木造住宅ばかりになった。リフォーム屋には未来がない。新築があってこそのリフォーム。工務店が天に唾を吐いた、その仕返しや。いま流行の「エコ」とは大事に使うことだと思う。建替えは「ゴミ」が出るから本当のエコではない。
 
 
 
商売の形態について聞きました。
 
一人でやっているから問屋には任さない。自分で見て自分で仕入れる。安ければ良い、と言うものではない。これからの材木屋は今の延長線上にはないと思う。
 
 
 
インタビューの最中「昼飯行こう!元町に美味いうどん屋がある。予約するから早よ、行こう」。伊藤社長はせっかちです。インタビューを中断、途中で田邊事務長をピックアップ、元町の「常盤」に3人で行きました。西武の野球選手らが来る隠れ家的なお店、ご馳走になりました。美味しかった!
 
趣味はテニスとゴルフ、そして旅行。「もともとテニス一辺倒だったが62歳の時たまたまやったのが運のつき、はまってしまった」と伊藤さん。当初は先に始めていた奥さんの方が断然上手だったそうです。あの腕前ならシングルも近い。体型も贅肉のないスポーツマン型。旅行の話になると奥さんの顔つきが変わります。お二人でよほど楽しい旅行をされているのでしょうね。北海道の旅行先で牧牛の知己であった大阪平林の福本雅充氏(大福商行、故人)と懇意になったそうです。世間は狭いですね。
 
ツーショット
 
今回のインタビューは終始「夫婦漫才」でした。口数では負けない牧牛も多勢に無勢、参りました。伊藤ご夫妻、長時間ありがとうございました。
神戸木材業協同組合
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