第3回 西田木材

第3回

西田木材

(神戸市北区鈴蘭台南町)

(株)有馬商店本社

こんにちは牧牛(ぼくぎゅう)です。

 

 

今回の訪問先は神戸市北区鈴蘭台南町8丁目の西田木材さんです。

 

 

「鈴蘭台」という名前には美しい響きがありますね。
大阪人の牧牛にとっては「鈴蘭台」の名を聞くと
昔の懐かしい思い出が蘇ってきます。
今から40年以上も前のことですが牧牛が高校時代のころ、
当時はラジオ全盛時代、
ラジオ関西で「電話リクエスト」という番組がありました。
スターダストのメロディーにのってオープンするリクエスト番組です。
リスナーが友人・知人・恋人に
自分の好きな音楽をリクエストしてプレゼントするという趣向です。
「鈴蘭台の○○さんから夢野台の○○さんへ、愛してます」
—なんてメッセージを付けてね。
「鈴蘭台って綺麗な名前だなあ、一体どんなところだろう」
とその頃から思っていました。

 

 

新開地駅から神戸電鉄に乗り換え、鈴蘭台に到着しました。
なんとなく神戸の町より寒い気がします。
途中、鵯越(ひよどりごえ)という
「源義経の鵯越の逆落とし」
で有名な駅を経由しました。
山また山でこのまま田舎に行ってしまうのだろうか、
と心配したのですが、
鈴蘭台は立派な町、住宅地でした。
駅から徒歩で約15分、目的地の西田木材さんに到着しました。
迎えて下さったのは代表者の西田昇二さんです。

西田昇二社長

西田社長はまさに偉丈夫。
身長187cm、体重115kg。
「『ユニクロが着れる位まで痩せて欲しい』と家内に言われるのですよ。」

と西田さん。
サイズは4Lか5L、
ユニクロでもインターネットでしか買えないそうです。

 

 

早速、西田木材さんのルーツから取材を始めました。
創業者は父上の西田良輔さん。
元々広島県と島根県の県境の出身で33年ほど前に神戸に出て
宮内木材さんで修業を積まれ、
昭和50年に当地で独立開業されました。
昭和50年と言えば
列島改造ブームのあとのオイルショックで
日本の景気が一番冷え込んでいた時代です。

倉庫内

西田昇二さんは次男坊、
昭和44年11月に神戸の三宮で生まれました。
御影工業高校土木科を卒業したあと土木中心のゼネコンに就職、
5〜6年勤務し、阪神大震災の前に家業に就かれました。
「最初は手伝いだけのつもりやったが
震災の後忙しくなったのでそのままになってしまった。
本当は継ぐ気はなかったが、なんとなく…。」

と西田さんは風貌どおり飄々と答えて下さいました。
「でも、材木は子供の頃から担いでいた。今でも担いでいるよ。」
根っから木が好きなんでしょうね、
話をしていて分かります。

 

 

西田木材さんは
大工・工務店さんに木材・建材を販売する典型的な仲買さんです。

また、西田社長

平成20年度の兵庫県木材青年クラブの会長を務められています。
牧牛もいろんな青年会や各種団体の会合で西田さんにお会いします。
187cm、115kgですからとても目立つのです。
「小売もします。

なんでも親切、丁寧に対応します。
ウッドデッキを作りたい、棚を作りたいといった相談に

近所の方も良く来られますよ。」
と西田社長。

トラックと高さがほぼ同じの西田社長

 

西田社長2級建築士の資格をお持ちです。
「60万円の授業料を支払って1年間みっちり勉強した。」
動機を伺ったら
「構造計算をしたかったから。」
と答えてくださいました。
住宅事業に参入するとか設計事務所を立ち上げるわけではなかったのです。

 

 

お店の特徴を聞きました。
「そやなあ、

出来るだけ『それは無理です』と言わないようにしている。
ウチになかったら何処にもないと自負している。
この辺りではウチが一番古い材木屋やし。」

 

 

木材と環境について持論を語って頂きました。
「木を使ってもらうならこれからは国産材やと思う。
品質も向上しており日本の家には一番適合する。
それに集成材ではなく無垢の木を使って欲しい。
『現し(あらわし)』の木がどうやったら売れるか常に考えている。」

「現し(あらわし)」という表現が出てきましたが、
牧牛も最近良く目にします。

 

 

最近の木造住宅には目に見える柱類がありません。
壁式工法(大壁工法)が主流となり壁の中に木が隠れているのです。
構造上仕方がないのかもしれませんが、
この家が本当に木造住宅かどうか、
その判別が素人では難しくなっているのです。
「柱の傷はおととしの5月5日の背比べ」と言う歌がありますが、
家の中に目に見える柱(大黒柱)がなければこの歌は意味をなしません。
壁に隠れた柱なら集成材で十分です。
が、見える柱は美しいものでないとだめです。
西田社長の「現し」にはそんな意味が含まれているのです。

 

事務所内です

さらに続けます。
「現し」のを売るのは今のところ僕らではない。
施主なり工務店が選択権を握っている。
だから施主、工務店に

「現し」の木のPR、国産材のPRが必要だ。
木は長所も短所もある。
割れるから木はダメだではなく
割れるから木は良いのだ、強いのだ
とデータで示す必要がある。
使う方はクレームが怖いから無難な集成材を使う。
これが現実だ。
PR不足を痛感している。』

 

 

西田さんの趣味は家族との一家団欒とのこと。
奥様とお子さんが一人。
商売の主流はリフォームに移っている。
建築の構造材ではなく
建材・住宅機器・内部造作材、ベニヤが多いと言う。

西田社長

「気は優しくて力持ち」
をそのまま体で表している西田さん、
長時間ありがとうございました。

 

 

取材日:2008年12月13日

 

 

 

西田木材

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