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第31回 :協栄木材株式会社

神戸の材木屋さん
第31回:協栄木材株式会社
 
こんにちは牧牛です。
 
2008年(平成20年)夏、大知木材さんから始まったシリーズ「神戸の材木屋さん」は12年が経過、今回で第31回目を迎えました。牧牛の怠慢で2年ほど中断しました。令和2年(2020年)は庚子年、スタートの年です。心機一転、取材に回ります。
さて、今回の訪問先は三木市志染町広野5丁目の協栄木材さんです。取材日は令和2年1月21日火曜日の午後、インタビューに応じて下さったのは社長の繁田正文さんです。が今回は3人、奥様の景子さんと長男で跡取りの賢治さんが加わり、1時間の予定でしたが話が盛り上がり2時間半もかかりました。
 
協栄木材さんは兵庫県三木市。大阪西区在住の牧牛の往路はナビに従って阪神高速神戸線を進み湊川ランプからは初めて通る高速道路を使いました。広野と言えば超名門「廣野ゴルフ倶楽部」で有名。一度はプレーをしたいものです。協栄木材さんその廣野ゴルフ倶楽部のごく近所、交通量の多いメイン道路に面しています。社屋の外観はモダン、室内は写真のようにログハウス風、純国産材を張り巡らせた素晴らしい空間です。
室内は オールムク材使用
それでは本題に入ります。まずは協栄木材さんのルーツから。と言っても話が脱線ばかりして中々前には進みませんでしたが・・・。
 
現社長の繁田正文さんは2代目。創業者は奥さんの父上長谷川敬尊さん。尊敬の逆でケイソンと読みます。敬尊さんの父上長谷川丑蔵氏は会津、今の福島県出身で外国航路の船乗りさんだったそうです。その影響もあってか子供にはアメリカ的な名前を付け、息子は敬尊、娘にはちえり(チェリー)と命名しました。丑蔵氏の奥さんは会津風土記にも出てくるほどの旅籠を営んでいました。因みに敬尊さんの会津時代の同級生が往年の名歌手春日八郎さんです。その敬尊さんが神戸に出てきて葺合(今の中央区)の佐々木木材で丁稚奉公、昭和26年に独立開業しました。
社長の正文さんは昭和22年生まれ、兵庫県社(やしろ)出身。県立小野工業高校から一部上場の富士電機㈱(富士通の親会社、古河グループ)に入社、営業マンとして活躍されていました。サラリーマン時代に景子さんと結婚。ところが景子さんの実家が材木屋さん、3人娘で後継者がいない。景子さんは「跡を継いでほしい」とは言わなかったそうですが「自分で商売をやりたい」と決意、木材の世界に飛び込みました。昭和52年のことです。「メーカーの営業マンとしてそこそこ頑張っていたが材木屋は畑違い、いきなり木を担がなあかん。初めは苦労しました」と繁田社長。
 
昭和44年ごろ、葺合の本社は神戸市の都市区画整理事業のため立ち退きを迫られ、以前、三木営業所だった当地に本社を移転しました。葺合時代に組合に入りました。昭和40年に法人改組。基本的な商売の形態は大工・工務店さんを得意先にした仲買業です。「70歳を過ぎても仕事ができるのが幸せです。地球環境や日本の林業を考えて内地材を中心に商売をしております」と繁田社長。林野庁が喜びそうなコメントですね。日本の林業を支えるために「分収育林」にも協力、速水林業の速水亨代表の取り組みに賛同して森林認証「FSC」のロゴ使用まで認められています。仕入れは主に産地との直接取引。「FSC材」は速水林業から仕入れ、スギ・ヒノキは吉野産が多いという。構造用合板はすべてヒノキ、少々高くてもお客さんは説明すれば納得すると繁田社長。
モダンな外観
同社の売上は①木材販売②建築請負・リフォーム③馬術用障害材④その他。売上に占める木材販売の比率は約30%、梱包材は日用大工の店がメイン。プレカットも利用しますが半分程度、やはり大工さんの手加工です。工業製品より無垢材、自然素材が中心だそうです。神社・仏閣の建築も手掛け、自社の内地材を使用して宮大工を使って建てています。何度も言うようですが「国産材で貢献したい」が繁田社長の信条です。③の馬術障害材は近所に有名な「三木ホースランドパーク」があり、そこの馬術用施設に木材を供しています。JRAとも付き合いが深く、因みに繁田社長の趣味は競馬だそうです。
倉庫
加工場
長男の賢治さんは昭和53年2月4日生まれ。偶然にも牧牛と同じ2月4日生まれ、思わず握手しました。金沢工業大学時代はバンド活動に明け暮れたそうです。「パンクロック」や「ファンク」が主流でオリジナル曲も演奏。親父に「26歳まで自由にやらせてくれ」と頼み、アルバイトで生活費を稼ぎ、そして約束通り家業に就きました。大学時代に2級建築士の資格をとり、家業に就いてから勉強を重ねて1級建築士を取得しました。同社の建築は彼が設計し施工まで担当します。
 
繁田社長の持論を伺いました。
まずは国産材を使って日本の林業に貢献したい。ホームセンターやスーパーにやられて商店街がシャッター通りとなったように材木屋の専門店が廃れた。売る方が木のことを知らず学ばず、木の価値を分かっていない。大工さんに頼っていたのが原因だ。ここ三木は金物の街だったがやはり駄目になった。職人を育てた会社がないのが問題、今まで人的投資をしなかったツケが回ってきた。今となれば自分とこでコツコツやるしかない。
 
地域の方、皆さんが得意先です。一般の方、ウェルカムです。
 
正文社長と賢治さん
正文社長、景子奥様、賢治さん、長時間ありがとうございました。アットホームで前向きな会社ですね。三木まで来て楽しい時間が過ごせました。帰路は山陽道を利用しました。SDGsのバッジも購入していただき、本当にありがとうございました。
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