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第23回 神戸建材株式会社

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神戸の材木屋さん

 

23回:神戸建材株式会社

 

こんにちは牧牛(ぼくぎゅう)です。

 

さて、今回の訪問先は神戸市長田区苅藻島の神戸建材㈱さんです。本社は兵庫区塚本通、JR兵庫駅前にあります。木材の仕事は苅藻島の営業所が中心です。取材日は平成26625日水曜日の午前中、午後から近所の苅藻浜で神戸木材市売(協)の普通市が開かれました。インタビューに応じて下さったのは社長の小田健次郎さんです。

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神戸建材株式会社

 

41日から消費税が5%から8%にアップしました。3月末までの駆け込み需要の反動や如何に?と思って「仕事は忙しいですか」と質問しました。「なんとなく忙しい。弊社は1年を通してあまりアップダウンのない会社です」との返事。「元々プレカット主体に分譲住宅や建売住宅など大量に木材が販売できる売り先相手に一所懸命商売していたが、10年程前からリフォームにシフトした。今はリフォームの方が多い」と話す小田社長から「結構企業秘密が多いので書くことないよ!(実際、書けない事もたくさんありました)」と釘を刺されました。正直で非常に明るい性格だと実感しました。

 

例によって同社のルーツを紹介します。

 

創業者は現社長の祖父に当たる小田安次さんです。昭和225月、現在の本社地、兵庫駅前に500坪の土地を購入して開業されました。社名も今の社名の神戸建材ですが、その当時の建築資材は木材が中心、建材は新商品で言葉自体も斬新だったと思います。社名の由来を伺いました。「単純に建築の材料ということです付けたようです。神戸築の料を扱う材木屋」。

 

昭和42年に長田区の苅藻(カルモ)島に木材団地が完成し300坪の土地を購入、営業所として卸売業をスタートしました。本社は小売業に特化されそうです。小田社長が小学校の4年生の時(昭和44年)、祖父の安次さんは家の前で交通事故に遭い他界されました。突然のことでした。

 

小田健次郎社長は昭和34517日生まれ。県立鈴蘭台高校から京都産業大学に進学され、1年で中退して淡河(おおご)木材()2年間、住み込みで修業されました。淡河木材の社長さんが以前神戸建材で修業されたご縁があってのことです。2代目社長父上の小田年允氏はご養子さんです。元々ハカリの会社に勤務していたサラリーマンで入社して5年未満で義父安次さんの交通事故に遭遇。「親父は苦労しました。真面目一本槍で会社をつぶさないように頑張りました。趣味は家でNHKを観ること。僕とは正反対の人でした」と健次郎氏は振り返る。

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小田健次郎社長

 

神戸と言えばやはり平成7年の阪神大震災、小田社長は次の様に話してくださいました。当時、兵庫駅前の事務所の2階に住んでいた。ペシャンコになった。震災を機に兵庫事務所に木材を置くのをやめました。震災の2年後にビルが完成、1階は事務所、2階は社宅にしました。社員は自分を入れて8人。木材置き場だった所は駐車場にしました。先祖の遺してくれた不動産は有効活用し、本業の木材は楽しくやる。震災を経験した平成7年、親父と相談して代表権を二人で持つことにしました。世の中、何が起こるか分からないからね。

 

商売について伺いました。

 

営業活動は一切しない。モットーは仕事場で楽しく過ごすこと。営業は口コミと今までの繋がりを大事にすること。楽しそうにすれば(実際に楽しそうですが)お客さんはやってくる。代表者が一番楽しそうにする。楽しさの連鎖です。「明るい職場に人は集まり、商売も集まる」ですね。

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倉庫(苅藻島)

 

年間300物件のリフォームの仕事がある。大手リフォーム会社の指定納材店として主に木材(一部合板)を納めている。もちろん、従来の大工・工務店さんも大事にします。特殊なデザイナーズ物件、手間のかかる人が嫌がる仕事も大歓迎です。モノを作っていないのが逆に武器だと思う。生産者と消費者をうまく結びつける、仲介業に徹します。「私は不真面目一本です」と真面目に答えて下さいました。

 

小田社長の家族構成は奥さんと28歳になる長男優輝君(ソフトバンク勤務)。趣味は30歳(途中震災で1415年中断)から始めたゴルフ(現在ハンデ7)。倉庫内にはゴルフ練習場まで設置し、お仲間のゴルフクラブまで置いてありました。実際にスイングして頂きました。肩がきっちり回り左腕の伸びた素晴らしいスイング、牧牛も見習いたいものです。年間6070回はコースに出ておられるようです。お酒は下戸。

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練習場所

 

神戸建材さんと言えば「朝市」です。以前、噂を耳にして取材したことがあります。インタビュー終了後、兵庫駅前の本社に回りました。野菜中心。淡河で作った地元の野菜類を毎週月〜金の朝10時から午後2時まで販売しています。「10年前から始めました。朝5時に起きて収穫し出品する、結構良く売れるものですよ」と小田社長。牧牛も野菜類を購入しました。

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朝市

 

小田社長、長時間ありがとうございました。