トップ > interview第17回 宮崎木材株式会社

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第2回 株式会社有馬商店

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第5回 株式会社灘銘木店

第6回 株式会社毛利商会

第7回 カルモ木材株式会社

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第9回 株式会社三栄

第10回 株式会社山本商店

第11回 三祐木材株式会社

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第14回 株式会社名田商店

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第17回 宮崎木材株式会社

第18回 合資会社稲見材木店

第19回 株式会社兼久

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第21回 株式会社田中商店

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第23回 神戸建材株式会社

第24回 有限会社伊藤材木店

第25回 岸野木材合資会社

第26回 株式会社真田商店

第27回 滝乃木材有限会社

第28回 株式会社福島材木店

第29回 中原材木店

神戸の材木屋さん

 

17回:宮崎木材株式会社(神戸市長田区腕塚町1丁目3-4

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こんにちは牧牛(ぼくぎゅう)です。

 

神戸木協のホームページ用の「神戸の材木屋さん」がスタートしたのは2008年の夏、第1回目に登場したのが大知木材さんです。足掛け4年になるというのに今回でまだ17社目です。早く50社に達したいと牧牛は願っているのですが、諸般の理由(もちろん原因のほとんどは牧牛にあります)で遅れています。今年の目標は第25回必達、年末まであと8社です。拍車をかけて頑張ります!事務局の皆さんもご協力を!

 

さて、今回の訪問先は神戸市長田区腕塚町1丁目3-4の宮崎木材㈱さんです。取材日は平成24年319日の夕方、インタビューに応じて下さったのは社長の宮崎良夫さんです。

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宮崎良夫社長

インタビュー中、頻繁に電話がかかってきます。お店の忙しさが伝わってきます。「足場板100枚、大至急頼むわー」と宮崎社長の大声が響き渡っています。

 

開口一番「兵庫倉庫にはLVL50万本在庫がある。アホほどある。毎月コンテナが15本中国から来る。コンテナ1本で約50立米やから毎月、毎月700立米買っている。樹種はポプラや」と、宮崎社長。

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事務所内

『LVL』という業界用語が出てきましたね。木材業界人ならほとんどの人が知っており「Laminated  Veneer  Lumber」の頭文字をとって出来た言葉です。日本名は単板積層材。単板(Veneer)をすべて平行にして積層接着した木材加工製品だかつては「平行合板」と呼ばれていました。合板と違って長尺・厚ものが得られます。

 

例によって牧牛の大好きな、そして一番興味深いお会社のルーツから本来のインタビューをスタートしました。

 

昭和2110月、現社長の父上宮崎實氏が長田区久保町(登記は腕塚町)で創業されました。腕塚とは変な地名ですが聞けば「平敦盛の腕」が由来だそうです。父上は兵庫県神崎郡出身。業態は小売業、大工・工務店を得意先とする仲買さんです。

 

今は卸と小売の垣根がなくなった。当社はマンションの下請け工務店に木材類を販売している。昔みたいに大工さんが刻む時代は終わった。当社の刻み場も倉庫になった。「宮崎木材は地元神戸より、海外の中国や大阪の方が有名や。さしずめライバルは大阪の紀洋木材さんかな」と微笑む。後日、紀洋木材の桑原社長にその話題をしたところ「当社のライバルは宮崎木材さんです」と笑いながら応酬されました。

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全員集合

先日、昔勤めていた番頭さん(宮崎社長が小さかった頃)がたまたま来て「私らの頃は社員が60人おった。商売も月に7千万円くらい売ってた」と話していた。当時は住み込みの社員がいて社員寮が2棟あった。「あれから50年か、今はマンションになった。神戸では東の丸正、西の宮崎と言われ、新宅さんと名田の冨士雄さんの4人がリーダー格、元老院みたいやった」。以上、回顧談でした。

 

宮崎良夫社長は昭和25年10月16日生まれ、牧牛と同い年です。私立の名門六甲中学・六甲高校から県立神戸商科大学に進み、卒業後、家業に就く。六甲中・高時代は伝統的な風呂敷通学だったそうです。

 

入社当時は毎日、毎日丸太を挽いていた。それも南洋材が中心でラワン・メラピー。南洋材の欠点は虫喰い。ヒラタキクイムシにやられて本当に閉口した。南洋材(広葉樹)扱っている会社は元々日本の雑木類(広葉樹・タモ・ナラ等の北海道材が多い)を扱っていた。構造材(針葉樹、マツ・スギ・ヒノキ等)ではなく家具や建具といった内装・造作材がメインだった。

 

虫で悩み続け阪神大震災の頃から針葉樹(米栂)に変っていった。「木材は流行、ファッションや。その都度風見鶏にならんと生きていけない。大壁の中の見えない木ばかり扱っている。寂しい限りだが・・・」と宮崎社長。

 

若い頃から木が大好きだった。特に買うのが大好き。営業マンが来たら何か買う、必ず買う。その後のパイプが太くなるかどうかは営業マン次第やけど。牧牛さん、ホームページ必ず書いといて欲しい「材木と名が付けばなんでも買いますよ!営業マン!ウェルカム!」と。

 

ユニクロの柳井さんの言葉「売れ残るくらい仕入なさい」に感動した。街の材木屋の在庫量では一番のボリュームだと自負している。「親父が残してくれた会社を次の世代に継承することに今、必死になっている。息子が4年前から親父の会社やりたいって入ってきた」といってご子息の宮崎良君(副社長)を紹介してくださった。

 

仕入先も売り先も減って欲しくない。ベニヤ1枚でも運ぶ—このスタンスは必要だと思う。性格的に新規開拓が大好きで与信に注意しながら訪問している。決して神戸では競合しないようにしている。取った、取られたが嫌いやから神戸以外、尼崎・西宮・大阪・京都を回っている。とにかく新規、新規や。

 


趣味はゴルフかな、最近あまりやってないけど。

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息子さんとのツーショット

宮崎社長、長時間ありがとうございました。牧牛も新聞家業に誇りを持って新規開拓に向かいます。

 

ついか:宮崎良夫社長は4月27日に開催した神戸木材仲買協同組合の総会で理事長に就任されました。今後の活躍を期待します。